「おはようございます〜」
扉が開く音と一緒に、生徒さんの明るい声が教室に響きます。
今朝は少し肌寒いけれど、手元に革を広げると自然と気持ちがほぐれていくようです。
それぞれが自分の作業に向き合う空気の中に、時おり笑い声や、完成間近の作品を見せ合う歓声が混ざります。
今日の午前クラスでは、L字型ファスナー財布の仕上げに挑戦中の生徒さんも。
初めてのファスナー付けに「むずかしい〜!」と苦戦しながらも、手を止めることなく丁寧に進めていらっしゃいました。
「ここをまっすぐに縫えたら絶対かっこよくなるから」と、わたしもつい力が入ってしまいます(笑)
午後クラスには、体験教室から入会されたばかりの生徒さんが。
初めてのコバ磨きに「えっ、こんなにツヤ出るんですか!?」と驚かれた表情がとっても素敵でした。
こういう瞬間、革ってやっぱりおもしろいなあ…と、私自身も改めて感じさせられます。
作業が一段落したあとは、完成した作品をみんなで囲んでの“ちいさな発表会”のような時間。
「この色合わせいいですね〜」「縫い目が揃っててきれい!」
お互いを讃え合うやさしい空気が教室中に流れていて、なんともいえないあたたかさを感じました。
誰かの作品を見て刺激を受けたり、
うまくいかない日があっても「続けたい」と思える場所があるって、
すごく大切なことだと思います。
今日もこの教室から、それぞれのペースで“好き”をカタチにする人たちが、また一歩進んでいきました。
また次回、皆さんとお会いできるのが楽しみです。
レザークラフトを通じて「作ることのよろこび」を感じていただけますように。

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